祇園祭 宵山 場所
祇園祭の宵山(前祭)は、17日の山鉾巡行前日に行われます。宵山(よいやま)の前日は宵々山(よいよいやま)、前々日は宵々々山(よいよいよいやま)といわれ、14日から16日の3日間35基の山鉾(休山2つを含む)の内23基の山鉾が建ち並びます。一部の山鉾では、チマキなどを購入すると山鉾に乗れます。祇園祭全体の日程は『祇園祭日程』をご覧ください。
平成26(2014)年から49年ぶりに、前祭と後祭にわかれて山鉾巡行が行われるようになりました。それにともない、前祭の山鉾巡行(7月17日)と後祭の山鉾巡行(7月24日)の前にそれぞれ宵山が行われます。7月21日~7月23日の宵山(後祭)では、10基の山鉾が建ち並びます。
山鉾町地域 7月10日の鉾建の日より7月17日の山鉾巡行(前祭)まで、また、7月17日の鉾建の日より7月24日の山鉾巡行(後祭)まで、この地域に山や鉾がたてられます。7月15、16日並びに22、23日の宵々山、宵山には、この地域が中心となり賑わいをみせます。
石段下 7月16日宵山(前祭)夕刻より、各種芸能奉納行事が行われる他、神輿渡御、花傘巡行などの基点となります。
宮川堤 (鴨川堤) 7月10日、7月28日の神輿洗式に使われる神用水の修祓神事が、ここで行われます。
四条大橋 7月10日、7月28日の神輿洗式の神事が、この橋の上で行われます。
京都市役所 7月2日、山鉾巡行の順位を決める鬮取式の会場となります。7月10日、万灯会お迎提灯行列の舞踊奉納が行われます。
また、7月24日の山鉾巡行時には、鬮取式で決定した巡行順位を正す、鬮改が行われます。
御旅所 7月17日の神幸祭より、7月24日還幸祭までの期間、八坂神社三基の神輿が留まります。
四条麩屋町 長刀鉾稚児が巡行当日太刀にて切る、注連縄がここにはられます。7月15日に行われる斎竹建がその行事です。
四条堺町 7月17日山鉾巡行時、鬮取式で決定した巡行順位を正す、鬮改の場所です。
八坂神社又旅社 7月23日オハケ清祓式が行われ、芝生に立てられたオハケは以降24日まで置かれます。24日還幸祭の時、神輿がしばし留まり、神事が行われます。
洛央小学校前(旧豊園小学校) 7月16日、豊園社に御真榊を建てます。
蛸薬師通より北にある山鉾は比較的ゆっくりと見学できます。各山では町会所に飾り席を設けて、御神体人形や懸装品など貴重な所蔵品が公開されます。なかでも鯉山のタペストリーや浄妙山の人形はぜひ見てほしい逸品です。
地下鉄烏丸御池駅下車
烏丸通姉小路下ル「鈴鹿山」
室町通三条上ル「役行者山」
室町通三条下ル「黒主山」
室町通六角東入ル「浄妙山」
室町通六角下ル「鯉山」
新町通六角上ル「八幡山」
新町通六角下ル「北観音山」
ここからは混雑を避けたいならば、西洞院通へ出て四条通へ。
「鈴鹿山」
御神体人形は、鈴鹿山で悪鬼を退治した鈴鹿権現・瀬織津姫尊(せおりつひめのみこと)、烏帽子をかぶり手に長刀を持っています。装飾品は、桜や紅葉図の綴織、山鹿清華下絵の四季花鳥文様欄縁金具など豪華なものが見られます。町会所は烏丸通に面しており比較的ゆったりと見学できます。
祇園祭行事日程表
日 付 行事名 場 所 時 間 内 容
7/1?5 吉符入り 各山鉾町 - 神事はじめの行事。関係者が集まって打ち合わせをしたりお祓いをして祭りの無事を祈ったります。
7/10 お迎提灯 八坂神社 16時半? 祇園祭の神輿を鴨川の水で清める「神輿洗式」という神事を行う前に、神輿を迎えるため提灯行列が市内を巡行。
7/10 神輿洗式 八坂神社?
四条大橋 神輿洗
20時? 神社での神事後、神輿の通る道を清めるため大松明を担いで往復。その後、神輿を四条大橋上に運び鴨川の水で清めます。この時の鴨川の水にかかれば厄除けになるとか。また、松明の消し炭も持ち帰って玄関に飾っても、厄除けになるとされています。
7/10?14 前祭 山鉾建て - - 各山鉾町で山鉾の組み立てが行われます。くぎを一切使わない縄がらみという伝統技法を見ようと多くの見物客も集まります。詳細日程は下記参照。
7/12?13 前祭 曳初め・
舁初め - - 各山鉾町でお披露目をかねて山鉾の試し曳きを行います。老若男女問わず山鉾が曳けるので一帯は大賑わい。おおむねの開催時間が決まっているので、曳初めのハシゴもできるでしょう。なお、綱を引くと1年の厄除けになるといわれています。詳細日時は下記参照。
7/14?16 前祭 宵山 基本的には山鉾の建っているエリアで開催する予定です - 各山鉾の町会所では「会所飾り」といって御神体や懸装品を展示公開。粽の授与や各山鉾町のオリジナルグッズも販売されます。歩行者天国は15・16に実施予定。
7/16 献茶祭 八坂神社 9時? 茶道の家元が濃茶と薄茶を点てて神前に供えます。23日は煎茶道家元による煎茶献茶祭を実施。
7/16 石見神楽 八坂神社 18時半? 島根県石見地方の伝統芸能。八坂神社の祭神スサノヲノミコトが登場するため神事として奉納されます。
7/16 日和神楽
(前祭) 各山鉾町・
四条御旅所・
八坂神社 22時? 前祭を巡行する各山鉾町の囃子方が演奏をしながら御旅所と各町会所を往復します。長刀鉾のみ八坂神社まで出向いて奉納。
7/17 山鉾巡行・
前祭巡行 - 9時? 巡行することで町を清め、神様を町に迎える準備をします。巡行後、集めた邪気が逃げないように山鉾はすぐに解体。四条麩屋町で長刀鉾の稚児による注連縄切り、四条堺町でのくじ改め、曲がり角の辻廻し、山鉾が連なる大通り、町家の並ぶ新町通の巡行などがおすすめの見学ポイント。
7/17 神幸祭 八坂神社?
四条御旅所 神輿出発
18時頃? スサノオノミコトをはじめとする八坂神社の祭神を遷した3基の御輿が各所定のルートを通り、四条寺町付近の御旅所で鎮座。24日までここで祀られます。
7/17?24 無言詣り 四条御旅所 - 3基の神輿が御旅所に奉安される7日間。毎晩お参りすると願いが叶うという古くからの習わしです。道中誰に会ってもしゃべってはいけないため無言詣りと呼ばれています。
7/17?21 後祭
山鉾建て - - 後祭の山鉾10基が組み立てられます。
詳細日程は下記参照。
7/20?21 後祭
曳初め・舁初め - - 後祭巡行を行う山鉾の一部が実施します。
詳細日時は下記参照。
7/21?23 後祭 宵山 - - 後祭の山鉾10基がある町内で行われます。車両通行止めはありますが歩行者天国・露店の出店はない予定です。
7/23 日和神楽
(後祭) - - 後祭を巡行する各山鉾町の囃子方が演奏をしながら御旅所と各町会所を往復します。 前祭と同様、巡行時の晴天を祈って行われます。
7/23 役行者山
護摩焚き 役行者山 14時? 修験道にゆかりある山鉾町を聖護院の山伏が回ります。役行者山前では護摩焚きをし、お経をあげます。
7/23 あばれ観音 南観音山 - 深夜に行われる南観音山だけの儀式。御神体を布で覆い、台座にくくりつけ町内を巡行。途中台座を上下にゆすって暴れさせるため「あばれ観音」と呼ばれています。
7/24 山鉾巡行・
後祭巡行 - 9時半? 9時半に烏丸御池を出発。17日の前祭巡行とは逆のコースを10基の山鉾が進みます。
7/24 花傘巡行 八坂神社?
市役所 10時? 総勢約1000人による巡行。元々、17日(前祭)と24日(後祭)に分かれて行われていた山鉾巡行が17日に統一されたことをうけ、「後祭」を伝承すべくはじまりました。そして2014年には、後祭が復活することを受け、後祭巡行とともに実施されることになります。
7/24 還幸祭 四条御旅所?
八坂神社 17時? 3基の神輿が各所定のルートを通り八坂神社へと戻ります。
7/28 神輿洗式 八坂神社?
四条大橋 神輿洗
20時? 鴨川の水で神輿を清める神事。形式は10日とほぼ同じ。
7/31 疫神社夏越祭 八坂神社内の
疫神社 神事
10時? 八坂神社境内にある疫神社で茅の輪をくぐって厄払いをします。神事後は一般客もくぐることが可能。
【山鉾建て日程表】
前祭
7/10 長刀鉾、函谷鉾、鶏鉾、菊水鉾、月鉾
7/11 放下鉾、船鉾、岩戸山
7/12 保昌山、山伏山
7/13 占出山、霰天神山、郭巨山、伯牙山、
芦刈山、油天神山、木賊山、太子山、
白楽天山 、綾傘鉾、蟷螂山
7/14 四条傘鉾、孟宗山
後祭
7/17 大船鉾
7/19 北観音山、南観音山、鯉山
7/20 浄妙山、黒主山、役行者山、鈴鹿山、八幡山
7/21 橋弁慶山
※日付は山鉾建ての開始日です。山鉾によっては
組み立てに数日かかります。
【曳初め・舁初め日程表】
前祭
7/12 14時~ 函谷鉾
14時半~ 鶏鉾
15時~ 菊水鉾・月鉾
15時半~ 長刀鉾
7/13 12時~ 蟷螂山
15時~ 放下鉾・船鉾・岩戸山
後祭
7/20 14時~ 大船鉾
15時~ 北観音山・南観音山
7/21 11時~ 橋弁慶山
※日時は予告なく変更する場合があります。