祇園祭 ちまき 販売日 2016
14日(宵々々山)には、ほとんどの山鉾で販売され始めます。
早ければ13日の昼前からというところも。
毎年、山鉾巡行の先頭をいき、有名で人気の長刀鉾は、13日の昼ごろから販売しているようです。
ちまきは、売切れ次第終了となります。
数年前には、笹が不足していて、ちまきの数が少なくなった年もあったそうです。
17日が山鉾巡行、16日が宵山で、16日の夜6時~11時頃は歩行者天国にもなり、たくさんの人でとても賑わいます。
つまり、ちまきも売り切れていきますし、混雑するので、ちまきを買う場所まで移動するのも大変になります。
山鉾でちまきを確実に手に入れたい場合は、 16日(宵山)の夕方まで、できれば15日(宵々山)か14日(宵々々山)に、買いに行かれることをおすすめします。
現在の祇園祭では、「後祭」が復活しています。
後祭では、24日が山鉾巡行で、23日が宵山となります。
前祭に比べると、規模は小さく、山鉾の数も少ないのですが、この後祭でも、ちまきは販売されます。
前祭と後祭では、山鉾もちまきも違ってきますが、前祭でちまきを買えなかった人は、後祭に各町の山鉾を訪れてみるのも、良いのではないでしょうか。
また、八坂神社でも7月中は、ちまきの販売がされています。
祇園祭の名物のひとつ「粽(ちまき)」。
ちまき、と聞くと食べ物を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、祇園祭のちまきは食べ物ではなく、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りです。毎年祇園祭のときにだけ各山鉾のお会所や八坂神社で販売され、京都では多くの人がこれを買い求め一年間玄関先に飾ります。京都の町を歩くと、普通の民家の玄関の上に飾られているのをよく見かけます。
粽(ちまき)の由来
この粽は、八坂神社さんの主祭神である牛頭天王(スサノオノミコトとされている場合も※1)に由来します。
昔、蘇民将来という男の家に、旅人に身をやつした牛頭天王が訪ねてきて、一夜の宿を求めました。蘇民は貧乏でしたが、それでも手厚くもてなします。牛頭天王はその心遣いに大変喜んで、そのお礼に「今後お前の子孫は末代まで私が護ってやろう。目印に腰に茅の輪をつけていなさい」言い残して去っていきました。
そのお陰で後に疫病が流行った際も、蘇民の一族は 生き残り繁栄した…ということです。
このときの護符になった茅の輪は「茅」を束ねて「巻」いたものです。そこで「茅巻(ちまき)」と呼ばれるようになり、それを同じ発音の「粽(ちまき)」と音を担いで、現在のような束状の粽が厄除けのお守りとして作られるようになりました。また、粽には「蘇民将来子孫也」という護符がつけられています。これは「私は蘇民将来の子孫です。なので病気や災いから護って下さい」という意味が込められています。元々疫病を鎮める祭だった祇園祭のルーツが、粽 にはあるんですね。
1 牛頭天王とスサノオは元々別の神様でしたが、後に同じ神として同一視されたため、同じ話でも牛頭天王とされたりスサノオとされたりしている場合があります。
2 6月30日に京都のあちこちの神社では「夏越祓(なごしのはらい)」という行事で大きな茅の輪をつくりそこをくぐって厄払いをする風習がありますが、これもこの言い伝えに由来しています。
(祇園祭でも最終日の7月31日に八坂神社で行われます。また、役行者山の会所では粽のかたちになる前の茅の輪がお守りとして売られていたり、茅の輪くぐりをすることができたりします)
粽(ちまき)にも個性が!
粽(ちまき)は各山鉾の会所で販売されますが、実はそれぞれ個性があります。熨斗(のし)のような紙でくるまれていたり、御幣のような飾りがついていたり。可愛い梅や桜の花飾りがついているもの、お守りや絵馬がおまけでついているもの、などなど…
また、粽を買うと山鉾に実際に乗せてもらえるところもありますよ!
※山鉾の位置など詳細は「 山鉾マップ」の各解説でご確認ください!
特に個性的!な山の粽(ちまき)
山や鉾で販売される粽・護符には、通常の厄除けのほか、由来に合わせた色々なご利益があります!
自分に合ったご利益を目当てに山鉾めぐりに行ってみる、というのもよいのでは?
(特にここに上げられていない山・鉾は厄除け全般・疫病除けのご利益があります)
役行者山:疫病除け・交通安全 ・安産
鈴鹿山:盗難除け・安産
八幡山:夜泣き封じ・子供の健康・夫婦円満
黒主山:泥棒・悪事除け
浄妙山:勝運向上
鯉山:立身出世・開運・家内安全
霰天神山:雷除け、火災除け
占出山:安産
郭巨山:金運向上
孟宗山:親孝行
油天神山:学問成就
木賊山:迷子除け・再会
船鉾:安産
白楽天山:学問成就、招福除災
太子山:学問成就・知恵を授かる、身代わり
保昌山:縁結び
菊水鉾:不老長寿・商売繁盛
岩戸山:開運
山伏山:雷除け
芦刈山:縁結び・夫婦円満
綾傘鉾:安産・縁結び
四条傘鉾:招福厄除
大船鉾:安産
(布袋山:子孫繁栄・壽福増長)
粽だけにとどまらない!山鉾限定グッズ
祇園祭の山鉾では、粽以外にもさまざまな特製グッズを販売しています。なかにはグッズのコレクションをされている方もいるようなものも!ここでは、特徴的なものを幾つかご紹介します。
販売品データは昨年度までの情報を元に作成しています。山鉾によっては販売を終了したもの、値段が変更されているものがある可能性がございます。詳細は現地にてご確認をお願いいたします。
1
手ぬぐい
ほとんどの山鉾で売られている「手ぬぐい」。それぞれデザインが異なるほか、毎年新作を発売している山鉾もあるため、コレクションしている方も多いようです。中には有名な画家などにデザインを依頼した品もあります。値段は500円~1,000円程度が相場。
2
ストラップ
大きな粽は家に飾れない…という方には小さな粽のついたストラップはいかがでしょうか。持ち運び可能な厄除けグッズとして毎年人気です。浄妙山や菊水鉾などで扱われています。もちろん販売されている山鉾町によってデザインが違います。
3
お守り
各山鉾には、粽とは別に由来にあわせたご利益のお守りや護符が販売されています。 シンプルな通常の袋入りお守りから、ユニークな形やデザインのものまで様々。毎年目当てのご利益の山鉾に通い、お守りを授けていただくという京都人も多いようです。ここでは特に個性派なものをご紹介します。
保昌山の「縁結びお守り」
恋物語を由来に持つ保昌山のご利益は「縁結び」。お守りはいくつか種類があり、カップルでおそろいで持ち歩けるタイプや、財布に入れておける紙製のものなどが用意されています。あしらわれた梅の花も可愛い、女性に人気のお守りです。
弁慶の力縄
橋弁慶山限定の、縄を輪状に編んだお守り。弁慶が足に縄を巻いていたことに由来し、力強く健康になるように、という願いが込められています。子供が生まれた家へのお土産にも良さそうです。
八幡山の鳩笛・鳩鈴
八幡山のシンボル・鳩を象った土笛と土鈴。特に子供の夜鳴き封じに効果があるとされ、古くから親しまれてきました。ころんと丸い形につぶらな瞳が描かれた、マスコット風の可愛いグッズです。ピンクと白の2色があり、大きさも選べます。
船鉾、大船鉾、占出山の腹帯
船鉾や大船鉾、占出山に祭られている「神功皇后」は、子供を身ごもったまま戦に出かけ、戻ってきて無事出産した、という言い伝えがあることから、安産のご利益があるとされます。巡行の際にご神体に実際にまかれた布が、後にお守りとして授与されています。身近に赤ちゃんが生まれそうな方がいたら、贈ってみてはいかがでしょうか。
ちまきは、祇園祭の名物のひとつです。
まず注意点が一つ!
祇園祭 ちまき 販売日 時間 場所 ご利益 安産 縁結び
これは食べ物ではありません。
笹の葉で作られた厄病や災難除けのお守りなんです。
値段は各山鉾町内によって違いますが、だいたい1本500円~1,000円。
京都では、これを毎年祇園祭に買って、それを一年間玄関先に置いておくんですね。
ちまきの販売日。時間と場所
大きく言うと、
各山鉾町の売店など:14日~16日(一部は13日から)
八坂神社:1日から31日迄
祇園祭のちまきは、「粽」という漢字を書きます。
これだけ見るとなかなか読めないですよね。
ちまきと言えば5月の端午の節句のときに食べる笹にくるんだお餅のような食べ物を思い浮かべる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ちまき こちらは端午の節句で食べるちまき
祇園祭の粽(ちまき)は食べるものではなく、「厄除け」として家の玄関先などに吊るしておきます。
由来は次のような故事にあります。
その昔、素盞鳴命(すさのおのみこと)が旅先で宿を探していたところ、蘇民将来(そみんしょうらい)という貧しい人が家に泊めてあげました。そのお礼にすさのおのみことが蘇民将来の一家を子孫に至るまで疫病から守ってあげると約束し、その証しとして茅の輪(ちのわ)を腰につけたのが始まりとされています。
医学が発達していない時代、疫病は人の命を奪う恐ろしいものだったので、祇園祭も疫病を退散する目的で始められました。
ちなみに「蘇民将来」と書いた護符は日本各地の神社で授与されているそうです。
祇園祭で授与される粽も同様に「疫病退散」や「災厄を逃れる」「福を招く」といった意味があります。
祇園祭の粽(ちまき)はどこでもらうの?
祇園祭の粽は各山鉾の会所(建っているところ)で買うことができます
それぞれの山鉾の名前が書いてありますよ。
値段も500円~1000円と山鉾によって異なります。
以前は山鉾の上から観客に投げて授与していた時期がありましたが、安全上の理由で現在は行われていません。
ちまき販売 このように山鉾の会所では町内の人や子どもが売っています
祇園祭の粽(ちまき)の販売は期間限定
祇園祭の粽(ちまき)はいつも売っているわけではありません。
多くは7月13日~宵山の7月16日までです。
(山鉾によって異なります)
また、八坂神社では7月1日~31日までです。
祇園祭の粽(ちまき)を買うと山鉾に乗れる!
山鉾によって異なりますが、粽(ちまき)を買うと山鉾の上に乗せてもらえるところがあります。
鉾の中の写真撮影は禁止されていますが、なかなか乗る機会がないので、ぜひ粽(ちまき)を買って乗ってみてはどうでしょう。